来月で原爆投下から80年となる。今月、厚生労働省は全国の被爆者の人数が初めて10万人を下回ったと公表。当時子どもだった人も80歳を超えて被爆者の高齢化が進んでいる。そんな中、核兵器廃絶などを訴えてきた日本被団協は去年ノーベル平和賞を受賞して注目を集めた。高齢化が進む中で活動をどう続けていくべきなのか課題となっていて、かつては全ての都道府県に所属する団体があったが、これまでに12の団体が解散・休止となっている。被団協の今年度の活動方針では、被爆者の子どもの被爆2世や支援者などに情報発信の協力を呼びかけることを盛り込むなど被爆者に限らない活動のあり方を模索。こうした中で、被爆者団体に同行し被爆者の撮影を続けてきた人が都内にいる。レンズに収められているのは、おしゃべりをしたり笑いあったりする被爆者たちの日常。ポートレート写真に写し出された戦後80年の被爆者たちの姿を見つめる。
