おととい行われたパリ五輪の開会式。ピアノが炎に包まれる演出の中、平和を希求する曲「イマジン」が演奏され、橋には平和の象徴ハトのイルミネーションが。平和への呼びかけにも関わらず止むこともない戦果。それでも平和への思いを胸に大会に臨む選手がいる。度重なる内戦を経て今なお武力衝突が続く南スーダンから男子800mに出場するアブラハム選手。人工の半数以上が今年危機的レベルの飢餓に陥るとされるなど深刻な人道危機に直面している。「多くの選手はお金がないので靴を買うことができません。裸足で走り、硬い石を踏みつけ、血が出ています」と話した。内戦で国民同士が争いを続ける中、五輪出場について「私が走ることで内戦下の国民が一つにまとまれると信じています。少しでも国が平和になる手助けになればいいと願っています」と話した。