石破総理はG20首脳会議の終了後、フロリダを訪れてトランプ次期大統領との会談を模索していたが見送りとなった。政治部官邸キャップ・平本典昭が見送られた背景について解説。トランプ氏が断った理由は「リクエストが多く調整がつかないため」、「国内のローガン法により就任前に外国要人との接触が禁じられているため」。ただトランプ氏は各国の首脳と電話で会談しているほか、アルゼンチン・ミレイ大統領と会談している。安倍元総理はトランプ氏との就任前の会談に成功していたため、石破総理サイドは日本だけが失敗することを恐れていたが、トランプ氏側が一律に断ってきたことには胸をなで下ろしているというのが本音といえそう。今回の外国訪問で見えてきた石破流外交の姿について、ある政府関係者は「安倍元総理のような派手なパフォーマンスはなく地味だが、堅実にことばを紡いで、相手の信頼を得ていくスタイル」と話している。石破総理は、日本産水産物の輸入停止措置の問題や日本人男児の刺殺事件といった中国側との懸念について、外務省の事務方が用意した文言を厳しくするよう指示を出したという。