イランでは定数290人の国会議員を選ぶ4年に1度の選挙が行われている。イランではアメリカによる制裁や国際的な孤立などでインフレ率が40%を超えており、市民からは経済状況を憂う声が聞かれた。また親イラン武装組織を支援していることへの否定的な声も聞かれた。一方元国会議員のジャバド・ヘラビさんによると、選挙に立候補した人の25%が事前審査で失格になっているという。ヘラビさんいわく審査機関は現政権と同じ反米の保守強硬派に支配されているとのこと。失格になった人の多くは現政権に批判的な人ばかりで、ヘラビさんは「恣意的に候補者がふるい落とされている」と指摘している。事実上の信任投票となっている今回の選挙の投票率は過去最低を更新する可能性も指摘されていて、そうなれば現体制への正当性に疑問符がつくことになるとみられている。