きのうノーベル平和賞の受賞者が発表された。毎年候補にあがっていた日本被団協=日本原水爆被害者団体協議会。ついにノーベル平和賞の受賞が決まった。1956年に結成された広島や長崎の被爆者でつくる全国組織で、半世紀以上にわたって核なき世界を訴え、原爆や核兵器の恐ろしさを世界に伝えてきた。東西冷戦の真っただ中の1982年には、長崎の被爆者が国連で核廃絶を訴えた。2016年、現職として初めて広島を訪問したオバマ大統領。この時握手を交わした被爆者の坪井は3年前に亡くなった。風化させてはならない記録と記憶は、平和大使の高校生たちに引き継がれている。しかし現実とのギャップは大きい。今なお核をちらつかせながら侵略を続ける国がある。そして日々多くの命が失われている。それでも被団協は“核兵器は絶対になくしてほしい”と訴え続ける。