2018年、ハワイ島で起きたキラウエア火山の大噴火。最初に溶岩が噴き出してから2週間後の5月17日、キラウエア火山の山頂が爆発した。この影響で地中のマグマにも高い圧力が加わり押し出され、かつてない規模の溶岩がレイラニ地中に噴き出してきた。ハワイ大学は熱を感知するカメラをドローンに搭載して地上の様子を観察した。夜間もパトロールを行い、森で迷った男性を誘導して救助した。その後もレイラニ地区では大量の溶岩が噴き出し続けた。一際大きな割れ目からは毎秒8万5000lもの溶岩が噴き出し、幅90mを超える灼熱の大河となって海へと流れていった。溶岩は3ヶ月後ようやく沈静化。今回の噴火で700棟を超える住宅が破壊され、被害総額は約260億円にも上った。だが、今回の噴火による死者は1人も出なかった。残された大量の溶岩には栄養素を含む化学物質が豊富に含まれているため、やがて植物が根付き美しい島を形作っていくという。