貿易などを担当する日米の閣僚会談について。武藤経済産業大臣は現在、アメリカ・ワシントンを訪問している。現地時間10日(日本時間あす未明)に、関税と貿易政策を担当するラトニック商務長官と初めて会談する予定。12日に迫っている鉄鋼製品とアルミニウムへの25%の関税措置は、予定どおり発動するとラトニック氏はアメリカのテレビで発言していた。そして、4月には自動車への25%前後の関税発動が検討されている。日本政府としては日本が対象から除外されることを求め、日本企業のアメリカでの貢献を強く訴え直談判する。ラトニック氏は、関税にひときわ強い思いを持っているとみられ、去年10月の演説では「125年前、あったのは関税だけだった。われわれは世界中の国に負けっぱなしだ。今こそアメリカを再び偉大な国にするときだ」と述べていた。ことし1月のアメリカ議会上院公聴会でも「関税は特定の品目に絞るのではなく、輸入品すべてに課すほうが有効だ」と話している。武藤大臣とラトニック氏の会談は日本時間のあす未明に予定されている。