米国・バイデン大統領は、有罪評決を受けた次男を大統領権限で恩赦する考えはないとしている。高橋祐介解説委員が「大統領の次男・ハンターバイデン氏は薬物依存をめぐり虚偽の申告をして銃を不法購入した罪に問われ、先週連邦地裁で有罪評決を受けた。父のバイデン氏は“法の下では何人も平等だ”として司法の判断を受け入れ、“息子を恩謝も減刑もしない”と明言している。先月、ニューヨーク州の口止め料裁判で有罪となり、“不正な裁判だ”と反発しているトランプ氏との違いを大統領は強く意識しているよう。合衆国憲法は大統領は“合衆国に対する犯罪について弾劾で有罪の場合を除けば刑の執行猶予か恩謝を与える権限がある”と定めている。この他にトランプ氏が抱えている刑事裁判は3つある。ジョージア州の選挙結果をめぐる裁判は依然公判日程のめどが立っていない。議会乱入事件と機密文書をめぐる裁判は初公判が延期されている。両氏の戦いは司法の場ではなく、有権者による投票で決着が図られることになりそう」とスタジオで述べた。