イギリス・ロンドン中心部のバッキンガム宮殿前には、多くの王室ファンが訪れているが、ダイアナ元皇太子妃の悲劇を繰り返してはいけないという思いから、プライバシーを守る動きが強まっているという。公共放送のBBCでは、キャサリン妃の報道が過剰で無神経という苦情が多く寄せられ、声明を出して釈明する事態となった。今回は病気の治療という個人的な情報だったため、国民は節度を守った報道を求め、報道側もその意向を汲んだ形となる。エリザベス女王が2022年に亡くなり、チャールズ国王が後を継いだが、世論調査では君主制が「良い」と考える人が55%と、エリザベス女王時代から7ポイント減少した。特に、若い世代を中心に王室の存在を疑問視する声が増えており、王室は情報発信に力を入れている。