世界中から生徒が集まる香川・宇多津町の「大和麺学校」。国内外に6000人を超える卒業生を輩出している。近年は生徒の半分が外国人で、その多くは卒業後、海外で店を開いている。フィジーで飲食店を経営するリンさんが作ろうとしているのは麺に羊のスープだれを絡めて食べる混ぜそば。こんなラーメンがいきなり作れるようになるのは麺学校が外国人の要望に応えながら蓄積した数千種類のレシピがあるのが理由。ヴィーガンやハラルにも対応。経営術を教えるのは、藤井薫校長。出店場所の選定や商品価格の設定、従業員の雇用まで店の立ち上げや経営に必要なノウハウを一通り指導。授業料は6日間で45万円。麺学校を運営する「大和製作所」は機械メーカーで、製麺機を製造。小型製麺機の国内トップシェアを誇る。ラーメンに続き、うどんやそばもグローバルフードに成長すると、藤井社長は確信している。