木内さんのきょうの経済視点は『政府のデフレ脱却宣言』。木内さんは「日本銀行の2%の物価目標達成の宣言が近いとみられているが政府のデフレ脱却宣言はどうなのかというと、こっちは簡単じゃない。GDP統計で需給ギャップが悪化したのもマイナス要因。実質賃金が下がっていることが重要。岸田政権がデフレ脱却したと言いたいんだと思うが、言ったら実質賃金が下がっている時にデフレ脱却とはけしからんという国民の反応も出てくる。政府がデフレ脱却宣言と言ったら、その後に増税が待っているという批判も出てくる可能性が高いということを考えると岸田政権下ではデフレ脱却宣言は出せない。デフレと戦っているとアピールして政治的支持を高めるという意味あいもあるのでずっとデフレ脱却を追い求め続けることになるかもしれない」などと述べた。阪上さんのきょうの経済視点は『バブル高値の更新はバブルではない』。阪上さんは「日経平均3万8000円台にのせて、バブル期の高値である3万8915円も視野に入ってきた。バブル高値に近づいてくると警戒する声が出てくるが1989年当時はPERで見て80倍とバブルだったが、今回はPER15倍程度と世界平均並みの水準で健全な株価上昇。1989年当時と比べ日本企業全体の利益は4倍ちかくに増えている。それが正当に評価されていると考えるとあまり警戒する必要はない」などと述べた。