ミャンマーの西部に住むイスラム教徒の少数派、ロヒンギャ。国内で迫害され国を逃れた多くが難民となっている。カディザ・ベゴムさんは週に1回、群馬・館林市でロヒンギャの女性などに向けて日本語を学ぶ会を開いている。自らと同じロヒンギャの人たちを支える活動を行うことについて「一人で悩んだり一人で苦しんで過ごしていた女性たちが、この活動でみんなとお話しできるように」と語った。カディザさんは19歳の時に来日。東京の大学で難民問題について学んだ。館林市には30年以上前から多くのロヒンギャが暮らしていて、国内最大のコミュニティーとなっている。そこでロヒンギャの仲間たちと出会ったカディザさん。気になったのは仕事がなく家庭にいる女性たちの孤立だった。そこで始めたのが日本語の学習支援。これによって女性たちは仕事に就いたり車の運転免許を取ったりと社会とのつながりが生まれた。カディザさんはロヒンギャの女性たちに日本語でコミュニケーションをとることで日本社会で仲間を作っていってほしいと願っている。館林市では地元に暮らす日本人とロヒンギャの人たちの交流もあり、子どもたちがバングラデシュの難民キャンプを訪れスポーツ用品や勉強道具を届けた。また、群馬県外から日本語教育のボランティアにやってくる人や、ロヒンギャを含む外国人の中高生に向けて受験勉強のサポートをしてくれる首都圏の大学生もいるという。フェリス女学院大学・工藤理恵准教授は「外国人住民と共生していくためは地域の人材として受け入れていくことが大切」と話している。
