バンコクの会場には男性同士・女性同士のカップルの晴れやかな姿がみられ、支援者も駆けつけている。結婚証明書を同棲カップルも受け取っていて、税金や遺産相続などのルールも異性の結婚と同じものが適用される。婚姻の手続きをこの日だけで1700組あまりが済ませていて、タイ人女性と結婚した日本人女性の姿も見られた。一方で同棲カップルの女性は11年前に交通事故に巻き込まれて負傷したが、当時は法的な配偶者として認められておらず、家族を連れてきてもらうことしか出来なかったと結婚相手の女性は話している。同性同士の結婚が認められた後も性的マイノリティーをめぐる問題は残っていて、偏見や差別も残っていて性的マイノリティーへの子どもへのいじめは今もあるという。一方で自治体でクリニックを運営して同性愛者の相談に乗ることもあるといい、バンコク都には3年前に31か所が設置されている。医師のカンタパッ・ラチャヤー氏はメディアや病院など様々な方向から訴えていくことで性的マイノリティーに対する差別は少しづつ改善していくのではないかと話している。