済州島の海女は今年配信された韓国のドラマ「おつかれさま」にも登場した。済州島の海女はかつては2万人以上いたが、重労働であることなどから2600人にまで減少している。島には今も100か所以上の集落にそれぞれ海女の組合がある。海女の養成学校もある。今年は島の内外から46人が入学した。授業は土曜日のみで無料となっている。去年1年間で新たに海女になったのは59人と過去5年間で最多となった。海女を養成する学校の志願者は5年間で700人にのぼっている。日本でも海女の後継者不足が課題になっている。毎年、三重県や石川県で開かれている海女サミットには済州島の海女も参加していて海女の文化をどう守っていくかなど意見を交わしている。日本でも海女漁などの文化をユネスコ無形文化遺産に登録することを目指す動きがあり、今年、東海と北陸地方で協議会が立ち上がっている。2028年度以降の登録を掲げている。東京海洋大学の小暮修三教授は「環境づくりで協力できる」などと話した。