昭和世代が電化製品を動かすためによく使っていたのはマンガン乾電池。安く買える赤色と、1.5倍の容量の黒色があった。特に黒い電池は当時の昭和庶民の憧れだった。リモコンや時計は赤色で我慢してパワーが必要な懐中電灯やラジカセなどは黒色など使い分けていた。急に電池が切れたときのために電気店の前などには乾電池の自動販売機がよく置かれていた。ナショナルは2008年に廃止されパナソニックにブランド統一された。ナショナルが高いシェアを誇っていたのがマンガン電池だがなぜ減ったのか。小型のオーディオやゲーム機などより多くの電力を使う製品が登場したことで、高性能なアルカリ電池に切り替わっていった。マンガン乾電池に比べると最新のアルカリ乾電池は3倍から10倍長持ちする。