台湾総統選が来年に行われる。国民党・侯友宜氏は2018年・去年に新北市長に2期連続で当選した。高い人気から次の総統に推す声が強まり国民党の総統候補に擁立された。侯友宜氏はきのうから今日にかけ日本の国会議員と積極的に会談し経済など幅広い分野で交流を深めていくことを確認した。総統選の争点の1つが中国との関係。侯友宜氏は「私がまずやるべきことは両岸の対立を緩和させること」などと話した。国民党は2000年の総統選に敗れ国民党が初めて野党となった。その後共産党との歴史的和解にかじを切り中国との改善関係を訴えた。2015年に馬英九総統と習近平国家主席が初めて中台首脳会談を行った。しかし中国との急速な接近が批判されその後の総統選で連敗した。次の選挙で勝利を狙っている。今回の選挙でポイントの1つが92年コンセンサス。中国が台湾との公的な対話再開の前提条件としている。現在の民進党政権は存在を認めず公的な対話が途絶えている。侯友宜氏は憲法に合う92年コンセンサスは受け入れると初めて明言した。侯友宜氏は「民主主義と自由を堅持し台湾独立にも一国二制度にも反対するということ」などと話した。世論調査では頼清徳氏がトップに立っている。侯友宜氏は「各候補者はすべての立法委員や各県・市のトップと緊密に連携しより有利な条件を作り出すことで選挙に勝つことができる」などと話した。