パリ五輪の注目選手紹介。今回はレスリング女子62キロ級・元木咲良。多彩な攻撃を武器に世界選手権で銀メダルを獲得。しかし本人は「小さい時から不器用で、言われたことができなかった」ともともと運動が得意なタイプではないと語る。育英大学のレスリング部監督も「尋常ではない運動神経の悪さ」と証言。そんな元木の強さを支えているのが探究心。あらゆるレスリングの動画を見漁って技術やアイデアをノートにメモしており、書き溜めたノートは30冊以上に及ぶという。こうして培った元木の真骨頂はタックルに入る隙を生み出す技術。「こんな自分でも勝つ方法を模索すればあるというのがレスリングの魅力」と語る。男子の強豪校に1人出稽古にも出向き、確実に得点するための技術を習得しようと励んでいる。