鈴木孝幸選手はパラリンピック出場6大会で通算11個目のメダル獲得となった。けがを乗り越え、さらに進化してつかんだ金メダル。生まれたときから両足と右手がなく、左手の指にも障害がある鈴木選手。東京パラリンピックでは力強い泳ぎで、出場した全種目でメダルを獲得した。しかし、パリパラリンピックを目指す中で大きな壁に直面する。肩のけが。長年、酷使してきた左肩が限界を迎えていた。そこで取り組んだのが肩周辺の筋力の強化。けがの予防と泳ぎの進化の両立を目指した。成果が現れたのが先月のレース、インクルーシブ大会。3年前の自己ベストに0秒35迫る好タイムをマークした。東京都渋谷区の映像。鈴木選手は日本時間の今日、東京パラリンピックで金メダルを獲得した100m自由形に臨む。