フランスで予算を巡る対立から内閣不信任案が提出され、4日にも内閣が崩壊する公算が高くなっている。フランスのバルニエ首相は2日、「年金増額の先送り」など財政赤字の削減を盛り込んだ来年度の予算案を強行採決した。これに反発した野党「左派連合」と極右政党「国民連合」が内閣不信任案をそれぞれ提出し、4日にも可決される見通しとなっている。国民連合の実質的トップのルペン前党首は「バルニエ首相で状況がよくなると考えた国民もいたかもしれないが、事態は更に悪化した」と主張している。9月に発足したばかりのバルニエ内閣は総辞職となる公算が大きく、マクロン大統領は新たな首相を任命することになる。