ウクライナ情勢をめぐり、ロシアは黒海での安全な航行を確保するとした合意の発効には、制裁の解除が条件になると主張しているが、フランス・マクロン大統領とウクライナ・ゼレンスキー大統領は、そろってロシアを非難し、制裁の継続が必要だと強調した。米国・トランプ政権は 黒海で安全な航行を確保し武力を行使しないことなどについて、ウクライナ、ロシアの双方と合意したと発表した。マクロン大統領は「制裁は解除しない。時期尚早だ」とし、ロシア軍が侵略をやめウクライナ領土から撤退しない限り応じられないとの考えを示した。ゼレンスキー大統領も「今はロシアへの圧力を弱めたり平和のための結束を弱めたりするときではない。ロシアの占領が続くかぎり、制裁は継続され、強化されなければならない」と強調した。ウクライナ・ポドリャク大統領府顧問はロシアについて「時間がたつにつれ、強制されないかぎり戦争をやめないことがはっきりする。停戦実現にはロシアに圧力をかけ続けることが欠かせない」との考えを強調した。