上野動物園のパンダ見学は現在予約制になり、抽選で当選した1日あたり約4400人のファンが双子のパンダを見に来ている。パンダは貸与期限が近づき、今月中に返還される。新たな貸与を希望しているが、中国から前向きな反応はない。和歌山・白浜町のアドベンチャーワールドでは去年6月に返還され、貸与のめどが立っていない。1972年以降、日本では初めてパンダ不在になる。中華民国・蒋介石政権からパンダ外交が始まり、宋美齢夫人が仲立ちとなりアメリカにパンダを贈呈した。東西冷戦時代、旧ソ連と北朝鮮に友好の印としてパンダが贈られた。1972年、ニクソン大統領が訪中後にパンダが贈られ、日中国交正常化で上野にカンカンとランランがやってきた。80年代には中国がワシントン条約に加盟してパンダの贈与をしなくなった。90年代からは貸与名目が繁殖研究になり、経済波及効果が大きく多くの国が希望した。中でも一帯一路の関係国が多い。アメリカもパンダが不在になるかもしれないと言われていたが、2023年に習主席が訪米した際に貸与を表明した。日本との関係を安定させたいのか、冷え込んだままでいいと考えるのか日本への向き合い方が垣間見えることになる。
