アメリカ大統領選挙の投票日が2週間後に迫る中、ハリス副大統領とトランプ前大統領はそれぞれ激戦州でも勝敗の鍵を握るヒスパニック系の有権者に向けて支持を訴えた。民主党のハリス副大統領は22日、米国にあるスペイン語のテレビ局のインタビューに応じ「ヒスパニック系の人たちの生活の向上に力を尽くす」と強調した。またハリスの陣営は職業訓練プログラムなどを通じてヒスパニック系の人たちの雇用を創出することやヒスパニック系の起業家たちが融資を受けやすくすることなどに取り組むと発表した。一方、共和党のトランプ前大統領は南部フロリダ州でヒスパニック系の経営者らが参加する会合に出席した。ピュー・リサーチセンターによると、ヒスパニック系の有権者の人口について調査機関は全米で推定3620万人と年々増加していて激戦州の1つ西部アリゾナ州では有権者のおよそ4人に1人に達するとしている。選挙戦が最終盤に入り両陣営ともに勝敗の鍵を握るヒスパニック系の有権者に向けたアピールを強めている。