米国のトランプ次期大統領は、通商・製造業担当の大統領上級顧問にピーターナバロ氏を起用することを明らかにした。ナバロ氏は1期目のトランプ政権で、通商政策担当の大統領補佐官を務め、保護貿易主義にかじを切った過程で大きな影響力を持った。ナバロ氏は対中強硬派として知られ、関税を柱とした通商政策の推進に向けて重要な役割を担うとしている。トランプ氏は4日、SNSの投稿で「私の1期目の政権で『米国製品を買い、米国人を雇用する』という2つの神聖なルールを実行するにあたって、ナバロ氏ほど効果的かつ粘り強い働きをした人はいなかった」と称えた。ナバロ氏はことし10月、NHKとのインタビューの中で、日本との貿易に関連して「例外を認めてしまえば、すべてが台なしになる」と述べている。これは、不公正な通商政策を取ったと判断すれば、同盟国であっても例外として扱わないという考えを示したもので、日本政府としても身構える必要が出てきそう。