農林水産省は、東京都中央卸売市場に出荷された主な野菜15品目について、今月の卸売り価格の見通しを公表した。このうち、この冬雨が少なかった影響で高値が続いている野菜では、キャベツとねぎは生産は徐々に回復するものの、平年並みには戻らず、価格は平年を上回って推移する見込みだという。はくさいは今月半ばから出荷が増えてくる見込みだが、ひと月の量としては平年を下回るため、価格は平年を上回って推移する見込みだとしている。また、この冬、産地の気温が低かったことなどから、だいこん、トマト、じゃがいも、ブロッコリーの価格は、平年よりやや高い状態が続くとみている。一方、きゅうりとなす、ピーマンは産地の生育が順調なことから価格は平年並みで推移する見通しだとしている。農林水産省は「全体としてはこの冬、産地で雨が少なかったり低温が続いたりした影響で、野菜の高値傾向は今月も続くとみられる」としている。