政府備蓄米の販売がローソンの東京と大阪の一部店舗できょうから始まった。来週14日からは沖縄を除く全国の店舗で2kgの備蓄米を販売する予定。きのう午前、東京・板橋区にある「MEGAドン・キホーテ成増店」に備蓄米を求めて多くの人が訪れた。店舗に並んだ約1400袋の備蓄米は5kgで2139円。都市部で備蓄米が売れる一方、全国的に見るとまだ販売が始まらない店舗が多い。イオングループも今週先行販売した4店舗を除き、多くの店舗が販売を調整中。コスモス薬品は今回の随意契約では2022年産の古古米2万tを確保しているが、次回の入荷は未定。要因の一つとなっているのが精米をめぐる問題。番組は岐阜県内にある精米も行う卸売業者ギフライスを取材。随意契約した大手販売店の多くが自社で精米できず、精米の依頼が殺到している。精米も行う卸売業者ギフライス・恩田喜弘社長は「物流がかなりひっ迫しているんじゃないか。地方の店舗に行き渡るにはちょっと時間がかかると思う」と話した。備蓄米流通のカギを握るのがコンビニでの販売。ファミリーマートは予定を1日前倒しして、きょうから東京と大阪の一部店舗で販売を開始。ローソンもきょう午前6時半ごろから東京都大阪の一部店舗で1kgと2kgに小分けして販売。セブン-イレブンでも2kgの無洗米をチャック付きの特別包装で販売する予定で、時期は今月中旬ごろの見込み。