シリコンバレーバンク破綻から1年。シリコンバレーバンクはアメリカの急速な利上げをきっかけに保有国債の価格下落で財務が悪化し、SNSで情報が拡散、預金が流出して破綻に至った。破綻は1行にとどまらず、シグネチャーバンク、ファースト・リパブリック・バンクも相次いで破綻している。アメリカの財務省の対応は早く、預金の全額保護、特別融資制度の創設など異例の対応をとり金融不安を抑制した。危機が去ったと言える反面、エコノミストの鈴木は、商業用不動産の融資が難しくなっている、バブルの可能性があり問題の積み残しがあると指摘している。日本が教訓にできることについては、問題が起きた時の力量が結局経済を支えられるかどうかになる、実務がしっかり対応できるのか足元を固めておく必要と述べた。