ウクライナ支援のあり方を協議するため日本時間の今夜行われているのが米・英・フランス・ドイツの4か国による首脳会議。焦点は「戦闘をどう終わらせるか」で、特にゼレンスキー大統領が「勝利計画」で求めているウクライナのNATO加盟の是非が注目されている。NATOのストルテンベルグ前事務総長は今月、フィナンシャル・タイムズの取材に対し「冷戦時代、西ドイツは東ドイツをドイツの一部とみなしながらNATOに加盟していた」と指摘した。これをウクライナ側ではロシアが現在占領している地域を棚上げした形でNATO加盟の道を探れないか示唆したものと受け止められており、NATO加盟をカードにロシアとの交渉の道を探るという意見も出ている。またトランプ前大統領はゼレンスキー大統領について「彼をしないという意味ではないが、彼は戦争を始めるべきではなかった。これは負け戦だ」と批判した。その一方でトランプ氏は大統領退任後もプーチン大統領と密かに何度も電話会談した可能性が伝えられるなど、プーチン氏との距離の近さが目立っている。このためヨーロッパの間ではトランプ氏に対する警戒感が高まっていて、ヨーロッパの専門家はイタリアで行われているG7国防相会合などでも議題の1つになると指摘している。
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