フジ・メディア・ホールディングスはことし3月、経営体制の大幅な見直しを発表したが、きのう一段の刷新を行うとし、次の会長候補者としていた金光社長と社外取締役3人が6月で退任すること決定した。大株主の投資ファンドであるダルトン・インベストメンツはSBIホールディングスの北尾吉孝社長など12人を取締役候補者として独自提案した。これについて会社側は今月開く取締役会で新取締役の候補者を決定する方針としている。親会社は昨年度1年間の最終損益見通しを下方修正し、98億円黒字から201億円の赤字とした。最終赤字となるのは2008年に認定放送持株会社に移行以来、前身のフジテレビ含め1997年に上場以来初となった。スポンサー企業の多くはCM最下位を保留し、さらなる経営体制見直しをどう進めるかが焦点となっている。