2月、会社の「再生・改革プロジェクト」が発足。社内の至る所に掲示物が張り出された。さらに会食ルールも定められた。戸惑っていたのは若手の人事局員だった。就活イベントでは若手1・2年目の社員が学生に説明するのだが、謝罪を背負わせるのは荷が重すぎるように感じた。迎えた第三者委員会の調査結果の公表。社員の多くはこれを機に何かが動くはずと信じていた。だがハラスメントに寛容な企業体質との指摘により希望は潰えた。4月1日は、入社式。人事局の若手社員は新人たちを守るため裏道へ案内する厳戒態勢だった。関口にさんにはどうしても話を聞きたい人がいる。