フランス海軍の原子力空母「シャルルドゴール」を中心とした空母打撃群が、インド太平洋地域に向けて派遣されることになり、出港準備の様子が公開された。「シャルルドゴール」は全長260メートル余りで、最大40機の航空機を登載できる。フランス海軍によると、今回の空母打撃群にはフリゲート艦や潜水艦なども加わり、訓練にはおよそ3000人が参加するという。このあと4か月かけてインド洋を横断し太平洋まで航行するということで、インドネシア周辺のインド洋や太平洋では、日本の海上自衛隊や米国海軍などとも共同訓練を行う見通し。海洋進出を強める中国を念頭に航行の自由などの原則を強調し、けん制する狙いもあるとみられる。ヨーロッパからは、ことし8月にイタリアの空母も日本に寄港するなど、インド太平洋地域への積極的な関与が続いている。