1回目の投票でマクロン大統領の与党連合は極右政党の国民連合だけでなく、左派の連合にも及ばず3位にとどまる見通し。次の日曜日に決選投票が予定されているが、マクロン大統領に立ち向かった極右政党と左派が躍進した結果、大統領とは異なる政党から首相が任命され、政権内のねじれが生じるかもしれない。マクロン大統領の政党の得票率は現在20.3%。マクロン大統領とアタル首相は大統領官邸で1回目の投票の結果を検討した。マクロン氏は明確に民主的で共和主義的なグループを作り、極右政党国民連合に対抗するよう呼びかけた。高い投票率はフランス国民が政治状況を明らかにしたいと望んでいることの表れだとしている。現在フランスは今までにないほど分裂している。政治ジャーナリストは「マクロン氏の主張は混乱しており最低の状態に陥った」と述べている。全く立場の異なる大統領と首相の共存になるかもしれないため。フランスで問われているのはマクロン氏には何ができるのかということ。その答えが出るのは7月7日の決選投票。危険な賭けのカードがテーブルの上に出されることになる。第五共和政の大統領が望むかどうかに関わらず、フランスはイタリアと同じ道を辿るのだろうか。