日本政府はパレスチナを国家として承認することを当面見送る方向で最終調整に入った。林官房長官は「パレスチナの国家承認について我が国としては和平の進展を後押しする観点から、その適切な時期やあり方も含め、引き続き総合的な検討を行っているところ」と述べた。パレスチナの国家承認について、政府内からは「承認した先の展望がない。承認することでイスラエルが暴発するリスクがある」といった慎重な声が上っていた。また、イスラエルを支持するアメリカとの関係悪化への懸念もある。一方で、フランスやイギリスなどは国家承認する方針を示している。石破総理大臣は国連総会にあわせて今月22日にニューヨークで開かれるパレスチナ問題をめぐる会合には出席しない見通し。
