ドイツではショルツ首相の中道左派・社会民主党を中心に、市場経済重視の自由民主党と環境重視の緑の党が与党を組み党のカラーから信号機連立とも呼ばれているが、経済・財政政策から対立が深まり予算案も合意できない状況となってしまっている。ショルツ首相は自由民主党のリントナー財務相について政党の利益を優先していると批判して解任し、連立政権の枠組みが崩壊したことから来年3月末までに議会選挙を行うとしている。ドイツは米国に次ぐ規模の支援をウクライナに対して行ってきたが、米大統領選挙でトランプ前大統領が勝利する状況となる中、連立政権の崩壊による政治の停滞の影響が懸念される。