ヘグセス国防長官は民間のメッセージアプリ「シグナル」を使い、妻や弟などに軍事作戦に関わる情報を共有していたという。米国防総省の報道官は声明でチャットの中には機密情報は含まれていなかったと説明しているが、シグナルをめぐっては先月、政権の中枢メンバーらが参加する別のグループチャットでフーシ派への軍事作戦の情報がやりとりされていたことが明らかになったばかり。また、イーロン・マスク氏との情報共有をめぐっても疑問の声があがっている。先月21日、政府効率化省を率いるマスク氏が国防総省を訪問し、ヘグセス国防長官と1時間余り会談した。これに先立って、マスク氏がアメリカと中国が戦争になった場合を想定した軍の作戦の機密情報について、説明を受ける予定だと報じられた。これについて、ヘグセス国防長官は機密情報は含まれていないと否定。報道をきっかけに政権の方針が変わった可能性も指摘されている。ヘグセス国防長官の周辺では側近の解任・辞任が相次いでいる。辞職した広報担当元幹部は米国防総省は完全な崩壊状態で、政権にとって深刻な問題になりつつある。ヘグセス国防長官が職に長くとどまるのは困難だろうと指摘。米公共ラジオ「NPR」はトランプ政権がヘグセス国防長官の後任選びに着手したと伝えた。しかし、ホワイトハウスの報道官はこれを否定し、トランプ大統領は養護する姿勢を示した。