日系ブラジル人4世のヤマベ・ビンダ・クニワキ・レチシアさん。美濃加茂市内の総合病院で去年10月から看護補助者として働き始めた。看護補助者は病室でのシーツ交換やカルテ運ぶなどの業務を担い、ナースエイド、看護助手とも呼ばれる。製造業が盛んな美濃加茂市、人口に占める外国人の住民は約1割と全国の市町村の中でも高くなっている。こうした中、この病院では人手不足が課題になっている医療の人材を確保しようと地元居住の日系人など外国ルーツの人を看護補助者にすることを決定。NPO法人を通して。外国人コミュニティーに声をかけて去年10月に4人を採用した。病院は日本人と同じ対応にすることにしていて、半年間は臨時職員、その後は正職員になる予定。採用された4人の中には看護師を目指す人もいた。ペルーにルーツのある大城恵さんだ。胃カメラの洗浄などを担当している大城さん。人を助ける仕事がしたいと看護師に憧れ、看護補助者の求人に応募したという。日本で生まれ育った大城さんは日本語・スペイン語・ポルトガル語3か国語で会話が可能。この病院では患者の約1割が外国籍の患者で、通訳などで対応してきたが多言語ができる職員が増えればより安心して医療が受けられる態勢になるという。こうした中、大城さんはこの春、美濃加茂市内にある専門学校に社会人枠で入学。看護師になる勉強を始めた。看護師資格を取った上で、この病院に戻る予定。