アーティストが多く住むブルックリンの一角にミュージシャンが集まってきた。目当てはビンテージのシンセサイザーなど電子楽器。ここは「シンセ・ライブラリー NYC」と呼ばれる会員制のコミュニティで、メンバーになると様々な電子楽器が無料で借りられる。家に持ち帰って創作活動に役立ててもらう。メンバーの数は600人。アマチュアもプロも分け隔てなく受け入れている。2年前に「シンセ・ライブラリー」を立ち上げたのはミュージシャンでDJのハイジ・セイバートゥースさん。ハイジさんは楽器メーカーやコレクターなどから寄付を募り、120台の電子楽器を集めた。ただ単に貸し出すだけではなく、電子楽器の使い方についてアイデアを交換するなどミュージシャン同士の交流にも力を入れている。「シンセ・ライブラリー」のメンバーで曲作りを始めて2年目のパリアさん・スノウさんは音楽は配信サイトでオリジナル楽曲をリリースしている。2人は80年代に日本で作られたドラムマシンを借りてきた。この楽器に触れるのはきょうが初めて。