瀬戸内レモンで知られ、国内トップのレモン生産量を誇る広島県。瀬戸内海のほぼ中央に浮かぶ大崎上島。この周囲35kmの小さな島で国産レモン栽培を増やそうとする企業がある。それがレモン果汁100%の「ポッカレモン100」や「キレートレモン」などを製造販売するポッカサッポロフード&ビバレッジ。人口6636人(2025年12月末)。年々人口が減り、島の基幹産業の農業にも影響が出ている。島民の高齢化による耕作放棄。島の至る所に荒れた農地が増えていった。そこで2016年に大崎上島町は「レモンの島」構想の推進や食育、地域社会の活性化など瀬戸内レモンの振興を目的としてポッカサッポロフード&ビバレッジと官民の包括協定を締結。プロジェクトの現地責任者の土屋淳一部長(ポッカサッポロフード&ビバレッジ原料ビジネス推進部)らが2019年に始めたのは、休耕地の借り上げ。この土地をレモン園地として復活させるプロジェクトを始めた。土屋部長は「1年半ぐらい東京と大崎上島を行き来して、JAさんから指導を受けた」などと話す。JAと共に協力してくれたのが、京都から大崎上島に移住しレモン農園を営んでいた岩崎太郎さん。現在は東京ドームの3分の2にあたる面積を借り受け、レモンを栽培し、年間30~40tを収穫。ポッカサッポロの自社園地は3カ所合計1haを管理し、年間30tの生産を目指している。
