パリ大会から採用された注目の新競技!ブレイキンで日本のAMI選手が金メダルを獲得。歴史にその名を刻んだ。ブレイキンはアクロバティックな動きを取り入れたダンスバトルで、発祥は1970年代のアメリカ・ブロンクスでギャングの抗争が激化する中、暴力ではなくダンスで決着をつけようとしたのが始まりとされている。試合はMCが観客を盛り上げ「Bボーイ」、「Bガール」と呼ばれるダンサーたちが1対1でバトルする。DJが流す音楽に合わせて交互に踊り、表現力と技術力を競う。勝敗を決めるのはジャッジの投票で、独創性や音楽性など5つの基準で判定する。ブレイキンの動作は大きく4つに分かれ、立ったまま軽やかにステップを踏む「トップロック」に床に手をついて巧みな足さばきを魅せる「フットワーク」に、手や背中などを地面につけ身体全体を回転させる「Pわームーブ」に音楽に合わせて体の動きを止める「フリーズ」が紹介された。選手はわざと想像力を駆使して自らを表現していく。初のオリンピックに挑んだAMI選手(25)は幼い頃からダンスを始め、10歳でパワームーブの大技を目にしてブレイキンの世界へ入った。努力と練習を重ね、国際大会で活躍するようになる。 2019年には世界選手権のチャンピオンに輝き、スターダムの道を駆け上がった。AMI選手は「勝つことは大事だし勝つために練習するが、楽しくやることと自分の好きな踊りをすることが大事」などと話した。厳しいトーナメントを勝ち抜き、決勝の舞台に立った。音楽に合わせたトップロックから完璧なフリーズにパワームーブを決め金メダルを獲得した。