建築界のノーベル賞ともいわれる「プリツカー賞」を受賞した山本理顕さん。山本さんが作る建物はどれも開放的で、埼玉県立大学や横須賀美術館などを建設している。こうした山本さんの建築に対しプリツカー賞は「建築の社会的責任について問題意識を喚起した」と受賞理由を説明している。1住宅に1家族が当たり前とされている現代、プライバシーが尊重される反面、孤独死や虐待など閉ざされた空間で起こる問題が深刻化している。山本さん(78)は「どうしたら地域社会がお互いに助け合うような社会を作っていけるのか。我々自身がモデルになるような住宅を作っていきたい」などと話した。