ウクライナの和平の道筋をつけるため、各国の首脳級が協議する初の平和サミットがまもなく始まる。ゼレンスキー大統領は「様々な国が平和という共通の目標で結ばれている」として成果に期待を寄せている。2日間行われる平和サミットには100の国と組織が参加する予定で、日本からは岸田総理大臣が出席。ロシアは招待されておらず、中国は出席を見送った。ウクライナが提唱する10項目の和平案のうち今回の議題には領土の返還、ロシア軍の撤退など実現が難しいものは入れず、まずは原発の安全確保や食料安全保障などの3項目について、各国の合意を目指す。プーチン大統領は14日、サミットについて言及。和平交渉を始める条件としてロシアが一方的に併合を宣言したウクライナ4州からの撤退を要求したうえ「ロシアが参加しない会議は無意味」と述べ牽制した形。ゼレンスキー大統領としては欧米だけでなくロシアとの関係を維持するグローバルサウスを含め世界的な支持を取りつけ、ロシアにプレッシャーをかけたい考え。