ロシアのプーチン大統領は北朝鮮に続いて7年ぶりにベトナムを訪問し、このあと歓迎式典に出席し、ベトナムのグエン・フー・チョン共産党書記長らと会談する予定。今回の訪問に先立ちプーチン大統領はベトナム共産党の機関紙に寄稿した。題名を「友情は時を経て試される」とし、協力関係強化の重要性を訴えている。背景にはベトナムがロシア以外の大国と経済などの分野で関係性を強めていることがあるとみられる。ベトナムへは去年米国・バイデン大統領や中国・習近平国家主席が相次ぎ訪問していて、プーチン大統領はソ連時代から関係性の深いベトナムでの存在感を改めて示したい考え。今回の会談で特に重視するのが経済についてで、ロシアが金融制裁を受ける中、プーチン大統領はベトナムに決済システムでの支援を求め、両国の貿易を増やしていきたいものとみられる。