トランプ前大統領が勝利したアメリカ大統領選挙。一夜明け、ハリス副大統領は「選挙結果を受け入れるのが民主主義の原則だ」と述べ敗北を認めた。一方、フロリダ州のトランプ氏の邸宅周辺では、選挙から一夜明け支持者たちが集まってきている。トランプ氏はバイデン大統領やハリス氏と相次いで電話会談を行った。バイデン氏は円滑な政権移行に向けた協力を約束したということで、近くホワイトハウスでトランプ氏と会談する方針。またトランプ氏のもとには世界の首脳から電話が相次いだ。これまでにフランスのマクロン大統領、イギリスのスターマー首相らと電話会談したほか、CNNテレビによると中国の習近平国家主席も電話で祝意を伝えた。ウクライナのゼレンスキー大統領も電話会談し「緊密な対話を維持し、協力を進めることで合意した」としている。韓国のユン大統領も電話会談で、核ミサイル開発を続ける北朝鮮について話し合い憂慮を表明したと明らかに。イスラエルのネタニヤフ首相もイランの脅威などについて議論したという。こうした中、アメリカの「ニューヨークタイムズ」などは、トランプ氏が起訴された2021年の議会乱入事件と、機密文書持ち出し事件を担当している特別検察官が起訴を取り下げる方向で司法省の幹部と協議を始めたと報じた。現職の大統領は起訴できないとしている司法省の指針に基づく対応で、来年1月の大統領就任式の前に起訴を取り下げる方向だという。