日本時間の9日朝、トランプ大統領はSNSでパレスチナ自治区ガザ地区をめぐり、イスラエルとイスラム組織ハマスが和平案の第一段階に合意したと明らかにした。先月、ハマス幹部をカタールで殺害する計画をイスラエルが失敗し、カタールと友好関係にあるトランプ大統領からすればメンツを潰されたといえる。その後、大統領はネタニヤフ首相に圧力をかけた。だが、和平案の合意に至っても、イスラエル側はハマスの武装解除、ガザ地区への不関与などを求め、一方でハマスはイスラエルがガザ地区から完全に撤退することを要求するなど、双方に譲れないポイントがある。小谷教授によると、トランプ大統領は現地を訪れて解放された人質家族に囲まれることでピースメーカーとしての実績をアピールし、ノーベル平和賞に繋げたい狙いもあるという。