有機フッ素化合物の「PFAS」のうち「PFOS」と「PFOA」の2つの物質は有害性が指摘されていて、国は4年前、2つの物質の合計値を水道水1リットル当たり50ナノグラムとする暫定目標値を設定したが、検査などの法的な義務づけはない。環境省は2つの物質について全国各地の水道水の検査で一定の濃度を超える値が検出されたことを受けて、きょう開かれた専門家会議で水道法上の水質基準に引き上げる案を示し了承された。水質基準に引き上げられると自治体や水道事業者に定期的な水質検査の実施やPFASの濃度が基準を超えた場合の改善が法律で義務づけられることになる。一方、基準値については現在の暫定目標値と同じ1リットル当たり50ナノグラムとした。施行については2026年4月からとなる見通し。