内戦が続くシリアは国際的な孤立を深めてきた。アメリカは独裁を続けてきた前のアサド政権に対して厳しい制裁をかけてきた。さらに今回トランプ大統領と会談したシャラア暫定大統領に対してもアメリカはテロ組織に関与していたとして一時は懸賞金をかけて行方を追っていた。ホワイトハウスはサウジアラビア側がアメリカに対して88兆円規模の投資や支出を確保したと発表。今回の制裁解除は巨額の投資と引き換えにサウジアラビア側からの要望に答えるトランプ流のディールとしての一面もあるとみられる。今回サウジアラビア側から制裁解除を要望した理由はライバルのイランの影響力を削ぐことがあったとみられる。シリアはアサド政権下でイランと連携してきた。新政権の発足後、サウジアラビアを自国に引き寄せてイランから引き剥がそうとしている。