50代の女性は、去年頃から「太ったんじゃないの?」と立て続けに言われるようになり、糖尿病治療薬によるダイエットを始めたという。11日で2kg減量したが、口が乾きやすくなったという。また、1ヶ月で3~4kgの減量があったが、頭痛や胃のムカつきがある20代女性や、約1ヶ月で4~5kgの減量があったが吐き気や脱力感などを感じる20代の女性を紹介した。この糖尿病治療薬は、糖尿病患者に正しく投与した場合でも、吐き気・嘔吐・食欲低下・倦怠感などの副作用があり、妊娠中や授乳中、膵炎や腎機能障害がある場合などには処方されないという。ダイエット目的で使用した場合、糖尿病や高血糖でない人の処方のデータがないため、危険性が伴うという。また、膵炎のリスクが9倍に上昇するとの報告も出ているという。スタジオで田中さんは「安全性の検証がされていない方々に薬を乱用されると想定できないリスクがあるので危険だと思います。また、本当に必要な患者のもとに薬が届かないケースもありました」などと話した。アメリカでは、イーロン・マスク氏が、糖尿病治療薬を使い14kg減少したことや、元NBA選手のC.バークレー氏が引退後に体重が増加したが、薬を摂取し減量したこと、ダイエットに効果的とするCMを放送したことなどから、薬局から糖尿病治療薬がなくなる事態になったという。