ロシアの首都モスクワにできた長蛇の列ができていたのは在ロシア日本大使館。日本旅行への観光ビザを求める人たちだった。訪日ロシア人観光客の数はコロナやウクライナ侵攻で激減していたが、去年は19万4900人と過去最多を記録した。(日本政府観光局)。ウクライナ侵攻後、ビザ取得を厳格化したヨーロッパと比べ日本の観光ビザは取得しやすいとされ、旅行先として人気が高まっている。ウクライナ侵攻に対して制裁を発動した日本を「非友好国」に指定したロシアだが、いま空前の日本旅行ブームが起きていた。特に日本で桜を見たいというロシア人観光客が多く、今の時期は日本大使館前には連日ビザを求める人の大行列ができている。急増するビザ申請に対応するため、日本大使館はモスクワなど2都市に「ビザセンター」を開設。飲み物を口にしながらくつろいでビザの申請ができるプレミアムルームまで完備されている。SNSでは日本の観光地を紹介する投稿が相次いでいる。東京・武蔵野市にあるロシア料理店「Cafe RUSSIA」では伝統料理「ピロシキ」や「ボルシチ」が人気で、毎日のようにロシア人の客が来店する。ウクライナ侵攻後は航空各社はロシアと日本の直行便を停止しているため、ロシア人観光客は主に中国・北京や上海を経由して日本を訪れている。在ロシア日本大使館は「日露関係は難しい状況もあるが、将来の両国関係の礎になると考え歓迎している」としている。
