東京慈恵会医科大学などの研究チームが計画しているのは、妊娠中に腎臓病だと判明した胎児にブタの胎児の腎臓を一時的に移植する治療法。研究チーム教授によると、ポッター症候群の赤ちゃんは低出生体重児として生まれてくることが多く、人工透析を受けられず命を落とすことが多いという。このためブタの腎臓を赤ちゃんが成長するまで「懸け橋」として活用するもの。これについて日本小児腎臓病学会の理事長は「この臨床試験が全ての命を救うというものではなく。赤ちゃんの状態をよりよい状況にするものだ」と話す。一方倫理面の課題もあるため、研究チームは年内にも国の認定委員会に研究の許可申請を行いたい考え。実現すれば国内初の「異種移植」となる。