ウクライナの隣国で旧ソ連の構成国だったモルドバの大統領選挙で決選投票が行われ、親欧米派の現職が勝利した。3日に行われたモルドバ大統領選の決選投票は、接戦の末、現職・サンドゥ大統領が、親ロシア派・ストイアノグロ元検事総長を破り勝利宣言した。サンドゥ大統領は親欧米派で、EU(ヨーロッパ連合)への早期加盟を目指すと訴えた一方、ストイアノグロ元検事総長は、ロシア産の安価なガス供給の復活を掲げるなどロシア寄りの考えを示していた。モルドバは旧ソ連時代からロシアと経済的な結びつきがあり、今後親欧米派と親ロシア派の対立が激化する可能性がある。