世界初となる歯が生える薬の開発を進める大阪・北野病院の研究チームは、人に薬を投与する治験を9月から始めると発表した。研究チームは、人の永久歯が抜けた後生えないのは特定のたんぱく質が成長を制御している原因と突き止め、2018年にこのたんぱく質の働きをなくす抗体薬を初めて開発した。研究チームはこれまでマウスやイヌなどの歯を生やすことに成功していたが、9月から30歳~65歳未満の男性・30人に薬を投与して安全性を確認する治験を始める。来年度中には先天的に永久歯が生えてこない2歳~7歳の子どもを対象にした治験を検討しているという。